2.外壁調査報告書
外壁仕上面内部の状況を確認しなければ、施工条件は決まりません。
調査No | 調査箇所 |
No.1 | 南面7F 腰壁部分 |
No.2 | 南面7F 柱部分 |
No.3 | 南面4F 柱部分 |
No.4 | 南面3F 腰壁部分 |
その後「空隙ゲージ」により浮き部状況を把握する。更に内視鏡による浮き部写真撮影。
調査状況 | 調査写真 |
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【調査部位】 |
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南面7F 腰壁部分 | |
【空隙ゲージによる調査結果】 |
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外壁表面より約20mm部分に浮き層を確認。 | |
約25mm部分にも界面を確認。 | |
更に約35mm部分にも浮き層を確認。 | |
【内視鏡による調査結果①】 |
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①外壁表面より約20mm部分の、 | |
空隙層内視鏡写真。 | |
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図) | |
【内視鏡による調査結果②】 |
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②外壁表面より約25mm部分の、 | |
境界面内視鏡写真。 | |
③外壁表面より約35mm部分の、 | |
浮き層内視鏡写真。 | |
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図) |
調査状況 | 調査写真 |
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【調査部位】 |
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南面7F 柱部分 | |
【空隙ゲージによる調査結果】 |
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外壁表面より約20mm部分に浮き層を確認。 | |
約25mm部分にも界面を確認。 | |
更に約30mm部分にも境界面を確認。 | |
【内視鏡による調査結果①】 |
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①外壁表面より約20mm部分の、 | |
浮き層内視鏡写真。 | |
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図) | |
【内視鏡による調査結果②】 |
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②外壁表面より約25mm部分、③30mm | |
部分の境界面内視鏡写真。 | |
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図) | |
調査状況 | 調査写真 |
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【調査部位】 |
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南面4F 柱部分 | |
【空隙ゲージによる調査結果】 |
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外壁表面より約20mm部分に浮き層を確認。 | |
約22mm部分にも界面を確認。 | |
更に約25mm部分にも界面を確認。 | |
【内視鏡による調査結果①】 |
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①外壁表面より約20mm部分の、 | |
浮き層内視鏡写真。 | |
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図) | |
【内視鏡による調査結果②】 |
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②外壁表面より約22mm部分、③25mm | |
部分の境界面内視鏡写真。 | |
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図) | |
①調査部位。テストNo.1 | 外壁面より約20mm,25mm,35mm部分に浮き層・境界面確認。(3層の浮き要素有) |
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②調査部位。テストNo.2 | 外壁面より約20mm,25mm,30mm部分に浮き層・境界面を確認。(3層の浮き要素有) |
③調査部位。テストNo.3 | 外壁面より約20mm,22mm,25mm部分に浮き層・境界面を確認。(3層の浮き要素有) |
当該現場、浮き面内部状況についての断面は、以下のような状況である。
以上の調査結果より調査部位No.1~3の剥離状況は、タイル及びモルタル浮きの3層の浮き層が混在していることも考慮し、全ての樹脂注入に対し3層の浮きを前提として実施する必要があります。
◎施工ピンの選定についての見解。
前ページの結果より、調査部位No.1~No.3より、仕上面厚が最大35mmあるため、躯体へのピン埋込み30mmを考慮し、5φ×70mmピンを推薦致します。
5φ×70mmピンを使用した場合の施工強度につきましては、推薦ピンが躯体部に30mm埋込まれる結果、エポキシ樹脂の硬化により、約7000N(約713kgf)(※1)の引抜強度が施工箇所、1箇所につき確保できます。
(※1)(別紙「エポキシ樹脂注入表」参照)
上記の通り、FSノズルは注入箇所が任意設定できるので、多層の空隙層部分全てに樹脂を確実に廻す事ができ、ステンレスピンの強度と相まって安全で確実な施工をすることが可能となります。