外壁内穿孔調査報告書

外壁仕上面内部の状況を確認しなければ、施工条件は決まりません。

○○○○ビル 外壁内穿孔調査報告書
作成日 平成○○年○月○日
FSテクニカル株式会社
目次
1:調査物件概要
2:外壁内調査概要について
3:外壁内調査報告
4:外壁内調査のまとめ
5:外壁内調査の考察結果
1.調査物件概要
1).物件名称
○○○○ビル
2).所在地
東京都○○区○○1-22-15
3).構造・竣工
鉄骨鉄筋コンクリート造/地上○階建、19○○年○月○日
4).建物用途
テナントビル
5).調査日
平成○○年○○月○○日
6).調査時間
10:00 ~ 13:00
FST工法内視鏡検査

調査物件全景

2.外壁内調査概要について
1).調査年月日
○○○○年○月○日。 10:00~13:00
2).調査立会者
施工業者名/担当者名
3).調査担当者
FSテクニカル㈱/関本
4).調査箇所
調査No 調査箇所
No.1 南面7F 腰壁部分
No.2 南面7F 柱部分
No.3 南面4F 柱部分
No.4 南面3F 腰壁部分
FST工法内視鏡検査
5).調査項目・内容
外壁タイル浮き状況の把握/(調査穿孔長/100mm)
6).調査方法
当該部分を打診調査の上、FST工法専用/湿式超低振動・低騒音ドリル「T-2」による試験穿孔。その後「空隙ゲージ」により浮き部状況を把握する。更に内視鏡による浮き部写真撮影。
3.外壁内調査報告-1
調査状況 調査写真
【調査部位】
FST工法内視鏡検査
南面7F 腰壁部分
【空隙ゲージによる調査結果】
FST工法内視鏡検査
外壁表面より約20mm部分に浮き層を確認。
約25mm部分にも界面を確認。
更に約35mm部分にも浮き層を確認。
【内視鏡による調査結果①】
FST工法内視鏡検査
①外壁表面より約20mm部分の、
 空隙層内視鏡写真。
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図)
【内視鏡による調査結果②】
FST工法内視鏡検査
②外壁表面より約25mm部分の、
 境界面内視鏡写真。
③外壁表面より約35mm部分の、
 浮き層内視鏡写真。
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図)
3.外壁内調査報告-2
調査状況 調査写真
【調査部位】
FST工法内視鏡検査
南面7F 柱部分
【空隙ゲージによる調査結果】
FST工法内視鏡検査
外壁表面より約20mm部分に浮き層を確認。
約25mm部分にも界面を確認。
更に約30mm部分にも境界面を確認。
【内視鏡による調査結果①】
FST工法内視鏡検査
①外壁表面より約20mm部分の、
 浮き層内視鏡写真。
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図)
【内視鏡による調査結果②】
FST工法内視鏡検査
②外壁表面より約25mm部分、③30mm
 部分の境界面内視鏡写真。
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図)
3.外壁内調査報告-3
調査状況 調査写真
【調査部位】
FST工法内視鏡検査
南面4F 柱部分
【空隙ゲージによる調査結果】
FST工法内視鏡検査
外壁表面より約20mm部分に浮き層を確認。
約22mm部分にも界面を確認。
更に約25mm部分にも界面を確認。
【内視鏡による調査結果①】
FST工法内視鏡検査
①外壁表面より約20mm部分の、
 浮き層内視鏡写真。
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図)
【内視鏡による調査結果②】
FST工法内視鏡検査
②外壁表面より約22mm部分、③25mm
 部分の境界面内視鏡写真。
(内視鏡-斜視アダプタ使用時。断面図)
4.外壁内調査のまとめ
調査結果
①調査部位。テストNo.1
外壁面より約20mm,25mm,35mm部分に浮き層・境界面確認。(3層の浮き要素有)
②調査部位。テストNo.2
外壁面より約20mm,25mm,30mm部分に浮き層・境界面を確認。(3層の浮き要素有)
③調査部位。テストNo.3
外壁面より約20mm,22mm,25mm部分に浮き層・境界面を確認。(3層の浮き要素有)
上記の通り、浮きの存在が認められた。
【空隙ゲージによる確認写真】
FST工法内視鏡検査
上記に示した通り、3層の浮きの要素が認められた。
5.外壁内調査の考察結果
当該現場、浮き面内部状況についての断面は、以下のような状況である。
FST工法内視鏡検査
以上の調査結果より調査部位No.1~3の剥離状況は、タイル及びモルタル浮きの3層の浮き層が混在していることも考慮し、全ての樹脂注入に対し3層の浮きを前提として実施する必要があります。
◎施工ピンの選定についての見解。
前ページの結果より、調査部位No.1~No.3より、仕上面厚が最大35mmあるため、躯体へのピン埋込み30mmを考慮し、5φ×70mmピンを推薦致します。
5φ×70mmピンを使用した場合の施工強度につきましては、推薦ピンが躯体部に30mm埋込まれる結果、エポキシ樹脂の硬化により、約7000N(約713kgf)(※1)の引抜強度が施工箇所、1箇所につき確保できます。
(※1)(別紙「エポキシ樹脂注入表」参照)
FST工法内視鏡検査
上記の通り、FSノズルは注入箇所が任意設定できるので、多層の空隙層部分全てに樹脂を確実に廻す事ができ、ステンレスピンの強度と相まって安全で確実な施工をすることが可能となります。